第5回　芸術ハカセは見た！展

　全国各地にそれぞれの「風土」があるように、現代アートもまた、場所や人によって異なる個性を持っています。都市文化やグローバルなマーケットで流通する現代アートもあれば、地域に根をはって花を咲かせる現代アートや、浮草のように流浪し続ける現代アートもあります。今回で5回目となる「芸術ハカセは見た！」では、それぞれに異なる出自、場所で活躍する現代アーティストたちの作品を紹介します。メインとなる作品は、植物の形態や植物模様に着想を得た巨大な合作ペインティングです。会場となる徳島城博物館を、芸術の「庭園」、あるいは「温室」に見立て、様々に異なる芸術の「種」を持ち込んでみようと思います。たくさんの新しい芸術の「種」が徳島に撒かれ、この地の芸術の「植生」を豊かにしてゆくことを願っています。