短刀 無銘 伝長船兼光(たんとう むめい でん おさふね かねみつ)
最終更新日:2019年6月25日
一口
刃長24.8 cm 反り0.1 cm
南北朝時代
本作は、研ぎ減りにより往時の姿が著しく失われているものの、地鉄の良さは見事で鍛えは板目肌が流れごころを呈し、味わのある地沸が豊かに付き産ぶであった往時を偲ばせる。刃文は今だ細直刃を保っており、刃縁には精美な小沸がつく。彫刻は、父影光の得意とする櫃内に倶利伽羅竜を浮き彫りにする意匠を踏襲しており、研ぎ減りが目立つものの茎部分の彫りは健全で実に見事である。本当は徳島藩13代藩主蜂須賀
『鐡華繚乱―ものゝふの美』,2019,p53.74
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