更新日:2024年7月18日
デートDVについて、正しい知識と理解を深め、デートDVを未然に防ぐための働きかけを行うとともに、被害の早期発見及び適切な相談につなげられるよう、デートDV防止啓発リーフレットを作成しました。
デートDVの態様ごとの事例やチェック表、相談窓口なども掲載していますので、ぜひご活用ください。
徳島市デートDV防止啓発リーフレット(PDF形式:6,184KB)
DV(ドメスティック・バイオレンス)という言葉をご存じですか。
DVは、配偶者やパートナーなど親密な関係で起こる暴力を言い、その中でも、恋人同士の間で起こる暴力のことをデートDVと言います。
デートDVと聞いて、自分には関係のないことと思うかもしれません。
しかし、女性のうち約4人に1人、男性のうち約8人に1人がデートDVを受けたことがあると答えています。
出展:「男女間における暴力に関する調査報告書」(外部サイト)(内閣府 令和6年3月)
デートDVは身近な問題であり、男性でも女性でも、被害にあうことがあります。
自分がデートDVの被害にあっていないか、大切な人を傷つけていないか、チェックしてみましょう。
〇 気に入らないことがあると、あなたを無視したり、物に当たるなど
暴力的になる
〇 バカにしたり、傷つくようなことを言われる
〇 デート費用をいつも負担させられる
〇 電話やSNSで行動をチェックされたり、スマホの連絡先や
メッセージを勝手に消されたことがある
〇 嫌がっているのに、急に抱きつかれたり、無理やりキスを
されたことがある
〇 イラっとして手が出ることもあるが、怒らせる相手が悪い
〇 つい相手をバカにするような言葉を言ってしまうが、それは仲がいい証拠だ
〇 好きならデート代を多めに出してくれて当たり前だ
〇 自分と付き合っているのだから、他の人と仲良くするのはおかしい
〇 好きで付き合っているのだから、キスやハグをするのは当然だ
・殴る、蹴る、たたく ・髪を引っ張る
・つきとばす ・壁に押し付ける
・物を投げつける ・腕を強くつかむ
・大声で怒鳴る
・無視する
・別れるなら自殺すると脅す
・勝手にスマホをチェックしたり、連絡先を削除する
・友人との付き合いを制限する
・居場所や行動を頻繁に報告させる
・デート代をいつも負担させる
・借りたお金を返さない
・収入以上の高価なプレゼントを買わせる
・嫌がっているのに、抱きついてくる
・無理やりキスをしてくる
・避妊や性感染症予防に協力しない
交際中に撮った動画や写真をネット上にばらまくと脅されたり、実際に流出される「リベンジ・ポルノ」の被害が急増しています。
一度、ネットに流出してしまうと、不特定多数の人にコピーされるなどし、すべてを削除するのはとても困難です。
公開されると困る動画や写真は、撮らせない、撮らない、送らないことが大切です。
デートDVは、DV同様、相手を自分の思いどおりにコントロールしようとすることから起こります。
その根底には、自分が考える「カレシ(男)らしさ」「カノジョ(女)らしさ」や、付き合っているのだから多少の束縛は許されるなどといった思い込みなど、様々な要因が考えられます。
ですが、一方的な気持ちの押しつけや束縛は、相手の気持ちを尊重しない自分勝手な行動です。
お互いを尊重し合い、納得できるまで話し合える関係を築くことできれば、デートDVは起こらなくなります。
ケンカは、お互いが対等な関係で、意見を言い合うものです。
デートDVは、どちらかが一方的に、自分の思い通りにするために、暴力を使って相手をコントロールしようとするもので、ケンカとは異なります。
デートDVには「暴力のサイクル」があり、一時的に優しくなることはありますが、これは被害者が離れていくのを防ぐためです。
暴力を振るわれた後で、謝られたり、優しくされることで、「やり直せるかもしれない」「私さえ気を付ければ」と考えてしまいますが、暴力がなくなることは少なく、サイクルを繰り返しながら、暴力は次第にエスカレートしていきます。
声をかけ、友達の気持ちを聴いて、受け止めるだけでも、自信を取り戻すことにつながります。
「別れたら」「なんで逃げないの」などとは言わずに、その人の考え方や気持ちをじっくり聴いてください。
相手から責められて、「自分が悪いんだ」と思い込んでいるかもしれません。
決して責めたりせず、「あなたが悪いんじゃないよ」と伝えましょう。
別れるなど穏便な解決を考えても、相手がなかなか諦めてくれなかったり、行為がエスカレートし、危険な目にあうこともあります。
信頼できる大人や専門の相談窓口を紹介し、相談することを勧めてください。
愛し合っていれば、何をしても許されるわけではありません。また、暴力や束縛は「愛の証」ではありません。
なぜ暴力を振るってしまうのか、友達の気持ちを聴きましょう。
暴力を肯定せず、暴力以外の方法がないか、いっしょに考えましょう。
徳島市では、日常生活の中で起きる問題や不安を誰かに話したいとき、気軽に相談できる場として、 女(ひと)と 男(ひと)生き方相談を実施しています。
デートDVをはじめとする暴力などで悩んでいませんか。専門の相談員がお話を聞きます。
女と男生き方相談(電話相談・面談予約 088-624-2613)
また、そのほかにも様々な相談窓口があります。一人で悩まずに、まずは相談してみませんか?
相談機関 | 電話番号 | 受付時間 |
---|---|---|
徳島県中央こども女性相談センター(外部サイト) | 088-652-5503 | 24時間受付。 |
徳島県男女共同参画総合支援センター | 088-626-6188 | 月曜と、水曜から土曜の10時00分から12時00分及び13時00分から17時00分。 |
徳島県警総合相談センター(外部サイト) | 088-653-9110 #9110(プッシュ回線) | |
徳島地方法務局 「女性の人権ホットライン」(外部サイト) | 0570-070-810 | 月曜から金曜の8時30分から17時15分。 |
内閣府男女共同参画局 「DV相談+(プラス)」(外部サイト) | 0120- 279(つなぐ)- 889(はやく) | 電話とメールは24時間対応。 チャット相談は12時00分から22時00分 |
性暴力被害者支援センター | 088-623-5111 | 24時間受付。 |
周りや相手の「カレシらしさ」「カノジョらしさ」にそって行動していると、息苦しくて、辛くなってしまうかも。
自分の気持ちや考えを大切にし、相手と話し合うようにしましょう。
相手も同じ人間です。自分のことを大切に思うのと同じように、相手のことも尊重しましょう。
自分の考えと違いがあっても、一方的に否定したり、自分の考えを押し付けるのではなく、話し合い、わかり合えるようにしましょう。
どんな理由があっても、暴力を振るっていいという理由にはなりません。
怒りや悲しみの感情を、物にあたったり、不機嫌になったり、怒鳴ったりするような暴力で表すのではなく、冷静に、穏やかな言葉で伝えましょう。
男女共同参画センター
〒770-0834 徳島県徳島市元町1丁目24番地アミコビル4階
電話:088-624-2611
ファクス:088-624-2612