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令和版 徳島市史編さん室だより 第3号

最終更新日:2021年9月1日

9月1日は防災の日です

 防災の日は、昭和35年(1960)年6月11日の閣議で、9月1日を 防災の日とすることが了解されたことに始まります。防災の日が制定された理由は、日本が自然災害の多い国であることと関係しています。

 日本では、地震や津波・高潮・台風・豪雨・洪水など、自然災害が多岐にわたります。そのため、災害に対する認識を深めることを目的に、防災の日が制定されたのです。

 また、防災の日の目的には、自然災害に対する備えや対策を強化することも含まれています。防災対策に力を入れることが、災害の被害を未然に防止することや最小限に抑えることにつながるためです。

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。参考:「防災の日」及び「防災週間」について : 防災情報のページ - 内閣府(外部サイト)
 
 9月1日を防災の日とした経緯は、つぎのとおりです。


 9月1日は、関東大震災が発生した日であるとともに、暦の上では二百十日に当たり、台風シーズンを迎える時期でもあります。また、昭和34(1959)年9月26日の「伊勢湾台風」によって、戦後最大の被害(全半壊・流失家屋15万3,893戸、浸水家屋36万3,611戸、死者4,700人、行方不明401人、傷者3万8,917人)を被ったことが契機となって、地震や風水害等に対する心構え等を育成するため、「防災の日」が創設されました。
 

徳島の災害

昭和南海地震

 昭和21年12月21日午前4時19分、紀伊半島沖を震源とするM8.0の昭和南海地震が起こりました。被害は中部から九州まで広範囲に及び、この地震による死者は全国で1362人、負傷者3842人、行方不明者113人、家屋の全壊1万1506戸、半壊2万3487戸、流出1451戸、焼失2598戸でした。

 特に、高知・徳島・和歌山の被害は甚大で、徳島県下では県南部において津波による著しい被害をうけ、行方不明者を含む死者202人、負傷者258人、家屋の全壊602戸、流出413戸の記録が残っています。

 実はこの2年前の昭和19年12月7日午後1時35分、熊野灘を震源とするM7.9の地震が発生し、静岡・愛知・三重・奈良・滋賀などに大きな被害があったのです。この地震は昭和東南海地震と呼ばれ、この地震に伴う津波は現在の美波町日和佐でも高さ2mを記録しました。

 その後も、徳島市は、昭和35年のチリ沖地震津波の影響や、平成7年の阪神・淡路大震災による最大震度4を観測するなど、直接的な地震被害にもあっています。

第2室戸台風に代表される風水害被害

 大小の河川が流れ、水に恵まれてきた徳島は、風水害被害にさらされてきたまちでもあります。特に徳島県にとって最悪のコースをたどったのが第2室戸台風です。

 昭和36年9月16日台風18号は、室戸に上陸し徳島県東部を通り阪神間に抜けていった大型の台風であり、室戸台風(昭和9年)とコースが類似していることから第2室戸台風と名づけられました。徳島県では、県東部の海岸線において高潮被害が発生し、県北の鳴門市・徳島市あたりでは、多くの建物が床上浸水となりました。

 徳島市沖洲町では高潮により大手堤防が決壊し大きな被害をうけ、徳島市万代町の新町川沿いに建つ徳島県庁では玄関の水深が75cmに達しました。同年3月に開通したばかりの立体交差は水浸しとなり、徳島駅前一帯や現在の徳島市役所周辺も濁水に浸かりました。当時の浸水深を表示した標柱が、今も市役所の一角に設置されています。

 防災の日を機会に、身近な災害にかかる遺構や伝承を見直し、先人の知恵を今後の備えの一つとしてみてはいかがでしょうか。

参考:内閣府HP、東京消防庁HP、

   徳島市史第三巻 産業経済編・交通通信編

   徳島市史第六巻 戦争編・治安編・災害編


 


第二室戸台風浸水水位標は市役所の南東の来庁者駐輪場の生垣部分にあります

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