高機能消防指令センターの運用について
最終更新日:2023年5月25日
消防局では、南海トラフ巨大地震をはじめ、毎年のように被害をもたらす台風や日常的に発生する火災・事故などに対し、消防活動の効果的な運用を図るため、平成25年度から消防救急無線のデジタル化に着手し、平成28年2月28日より「高機能消防指令センター」を運用しています。
高機能消防指令センターの特長
119番受付体制の強化
統合型位置情報システムの導入により、災害発生地点の素早い特定が可能となりました。
また、聴覚や言語に障害をお持ちの方でも携帯電話を利用し、簡単な操作で素早く119番通報ができる徳島市NET119緊急通報システムを導入しました。
現場到着時間の短縮
GPS機能を活用し、各車両の位置情報を瞬時に把握することにより、最適な部隊を自動で選び、迅速な出動指令が可能となりました。
また、車両に搭載された端末には指令情報や災害地点までの最短ルートが表示され、いち早く現場へ急行します。
大規模災害への対応強化
台風や集中豪雨、大地震といった大規模災害に備え、119番通報が急増した場合でも、臨機応変に指令台を増強し対応します。
また、高所カメラの映像で現場情報をいち早く把握し、活動隊に消防救急デジタル無線を用いて、正確・迅速に情報伝達することが可能です。
新設機器の紹介
統合型位置情報システム
従来、NTT加入電話からの通報は、住所や付近の目標物など、通報者からの聴取に頼りながら災害地点を探していたため、現場の特定に一定の時間を要していました。
本システムにより、ほぼすべての通報に対して通報場所の自動特定が可能となり、出動時間のさらなる短縮を図ることができます。
NET119緊急通報システム
聴覚や言語に障害があり、音声通報が困難なかたが、携帯電話のインターネット機能を活用して119番通報できるシステムです。このシステムでは、登録いただいたかたに対し、台風や地震等の災害発生時に緊急情報をメール配信することも可能です。
消防救急デジタル無線
従来のアナログ方式からデジタル方式となり、音声がクリアになるとともに、無線信号を暗号化することで現場活動の重要情報や個人情報を安全に通信することができるようになりました。
音声合成装置
出動内容に応じて自動的に音声を合成し、各消防署に指令を送信します。
従来は2名で対応していた出動指令を1名で行えるようになり、通報の途中でも会話を中断することなく自動で出動指令を行います。
出動車両運用管理装置
GPSを活用して、リアルタイムに出動車両の位置・活動状況を常時把握します。
これにより、災害地点を特定すると同時に災害現場に最も近い位置の車両から選別して出動部隊を自動的に編成、最短時間による現場到着をサポートします。
車両運用端末装置
緊急車両に搭載され、自車位置を管理装置に送信するとともに、災害地点の付近地図や災害現場までの最短ルートを表示、動態の登録、送信が行えます。また指令内容の閲覧、検索ができます。
徳島市高機能消防指令センターのパンフレットについて
徳島市高機能消防指令センターパンフレットは下記URLでダウンロードすることができます。
徳島市高機能消防指令センターパンフレット(PDF形式:4,897KB)
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